今こそ、ご家庭と園の連携を! -「緑のオリーブ」№1 聖学院みどり幼稚園だより-

今こそ、ご家庭と園の連携を!

 新型コロナウィルスによる感染拡大の影響と共に迎えた新年度、「入園おめでとう」「進級おめでとう」の言葉さえかき消されるように、いきなりの休園報告となってしまいました。皆さま、そしてお子さん達はいかがお過ごしでしょうか?私は原則として毎日幼稚園に来ていますが、オリーブに来ている子や園庭開放に訪れる家族連れの様子などを拝見しながら、自宅で外出を自粛している多くの子ども達やご家族の気持ちを思い、一刻も早く幼稚園が再開できるようにと祈る日々です。

 現在の状況は、自粛の効果は少しずつ現れ始めているようですが、27日には埼玉県知事より県内公立学校等の休校延長が要請されました。幼稚園がどうなるのか不明な点もありますが、これまでの経緯からすると何事もなかったように再開することは期待できそうもありません。そのような中、小学校以上の学校では学習の遅れを懸念する声も大きくなりだしましたが、実は私は幼児期における自然や家族以外の人たちとのふれあい、また社会体験(集団活動)など、人間形成の基礎が培われる大切な機会を失いかねない幼稚園の休園もまた大きな問題だと感じています。お勉強はできても人の心が分からない大人、独りよがりで他人と協力しようとしない大人、自ら進んで問題の解決をしようとしない指示待ちの大人、それらは現代社会で大きな社会問題となりうることを危惧しているからです。勿論、勉強も情操教育も否定するものではありませんが、何よりも楽しいことが子どもにとって一番集中できることです。子ども達が“自分がやりたい!”と本当に思えるものが見つけられるよう、大人は手助けしたいですね。

私は少しでも早く子ども達が幼稚園に戻って来られる社会環境となることを願って止みません。そして幼稚園では、お家ではなかなかできない色々な経験をしてもらいたいと思っています。経験こそがこの時期の子ども達にとって何よりも大切な財産だからです。ご家庭においても、夏休みなどとは異なり、普段とは違った特別の体験をすることが難しいこの時期ですが、今、幼稚園として子ども達のために何ができるのか、正直、歯がゆい思いで毎日あれこれ考えています。しかし、こうした外出自粛や幼稚園休園を続けねばならない状況であるならば、私はせめてご家庭と園との連携・コミュニケーションを常に取れる体制を整えていく必要があるだろうと考えています。各家庭においても、家族が共に過ごすことができることを喜びつつも、しかしそのような生活の中で生じる様々な悩みもあることでしょう。今、私たち保育者は直接お子さんに向き合ったりお話しすることはできませんが、保護者の皆さまの子育ての悩みの支援は多少なりとも可能かと思います。今後は、時々幼稚園から連絡を取らせていただいたり、逆にご家庭から保育者に尋ねたいことなどがあれば遠慮なくご相談をいただければと存じます。

園長 山川秀人
【聖学院みどり幼稚園だより 「緑のオリーブ」№1 2020年4月30日発行より】