聖学院みどり幼稚園のルーツ -「緑のオリーブ」2021年度No.4 聖学院みどり幼稚園だより ‐

「聖学院みどり幼稚園のルーツ」

今年43周年を迎えた聖学院みどり幼稚園は、女子聖学院短期大学付属幼稚園として1978年に設立されました。

学校法人聖学院には、幼稚園から大学院までの諸学校がありますが、それらを生み出したのは、アメリカのプロテスタント・キリスト教のディサイプルス派の働きによるものでした。ディサイプルス派の宣教師として来日したハーヴェイ・H・ガイ博士によって1903年に聖学院神学校が設立されたのが聖学院の始まりです。

そのルーツはさらに、スミス宣教師とガルスト宣教師が1803年に来日した、ディサイプルス派の日本伝道にまで遡ります。この二組の家族は横浜で日本語を学んだ後、翌年から秋田で伝道をしました。宣教師達は、秋田で最初のプロテスタント・キリスト教会をつくり、学校をつくり、医療活動を行い、秋田で最初の幼稚園をつくったのです。

私は、15年間、宣教師達がつくったその教会の牧師として、またその幼稚園の園長として過ごしてきました。関東にいては分からない秋田の広さを感じました。秋田県内でも自動車で1時間とか2時間かかるような場所にまで、宣教師達は車の無い時代に出掛けていたのです。

秋田での生活の中で、宣教師達の熱い思いを感じました。宣教師達は、神さまの愛を伝えるために、故郷のアメリカを離れ、太平洋を横断して、日本海側の雪深い秋田にまで行ったのです。スミス宣教師の妻は、秋田の地で天に召されて行きました。ガルスト宣教師もまた、東京の地で天に召されて行きました。宣教師達が、命懸けで神さまの愛を伝えた土台の上に、聖学院が生み出され、聖学院みどり幼稚園が今あるのです。

宣教師達が命懸けで伝えてくれた神さまの愛に満たされて子ども達一人ひとりがこれからも豊かに成長することができますよう、日々お祈りしています。

園長 赤田直樹

【聖学院みどり幼稚園だより 「緑のオリーブ」2021年度No.4 2021年度7月発行より】