できるだけ良い教育を -「緑のオリーブ」2021年度№2 聖学院みどり幼稚園だより-

「できるだけ良い教育を」

2021年度がスタートして1か月以上が過ぎました。新しく入園された子ども達もそろそろ幼稚園の生活に慣れてきた頃でしょうか。新学期がスタートした当初は園内のあちこちから小さなお友だちの泣き声がひっきりなしに聞こえていましたが、現在はほとんど聞かれなくなりました。

みどり幼稚園は新しい赤田園長をお迎えし、私も園長補佐として引き続きみどり幼稚園に関わることになりました。どうぞよろしくお願いいたします。ところで、4月の私の重要な仕事は卒園生のためのDVDアルバムづくりでした。昨年は新型コロナ禍の中にあって多くの行事を中止としたり縮小せざるを得ませんでしたが、それでも日々撮りためた写真は1万枚以上あり、その中から2千枚程度を選んでスライドショーを作成しました。ビデオ撮影したものと合わせてDVD4枚組のアルバムが完成したのは、「つくしの会」前日でした。この作業を行いながら、改めて今年卒園した子ども達一人一人の幼稚園での生活を思い起こし、私たちは園として十分な教育が提供できたのか顧みる機会となりました。また子ども達それぞれのこれからの歩みを祈りつつ過ごす時が与えられたことも大きな恵みでした。

そして現在は、3月に皆様にご協力いただいた幼稚園生活に関する保護者アンケートの集計を行っているところです。また、この結果も参考にしながら2020年度の「自己点検評価報告書」を完成させたいと考えていますが、いずれ保護者の皆さんにも見ていただけるようになると思います。アンケート集計も毎年の作業ではありますが、改めて保護者の皆さんがみどり幼稚園に寄せる思いを再確認させていただく時となっています。勿論、本園の活動を評価して下さることは何より嬉しいことですが、特に園の方針を十分にご理解いただいた感想を拝見した時は私たちにとって大きな自信になります。また、そればかりでなく悲観的なご意見をいただくこともありますが、しかし、その中から私たち自身の活動を回顧し改善すべき点を見いだす場合も多いですし、また園の考えや方針を十分にお伝えできていないことを反省するよい機会ともなっています。

みどり幼稚園は2年前から「子育て支援園」となったこともあり共働き世帯が増えつつありますが、幼稚園としての子ども達への教育責任と保護者の皆様の負担軽減をどのようにバランスをとっていくかが現在の大きな課題です。本園は以前から手作り(お弁当を含む)が多いとか保護者参加の行事が多いとか言われてきましたが、子ども達の非認知能力を伸ばすために最善と考えられる教育・保育を提供していきたいと願っています。今年度も改めて保護者の皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。

園長補佐  山川 秀人
【聖学院みどり幼稚園だより 「緑のオリーブ」2021年度№2 2021年5月発行より】