愛されて育つ -「緑のオリーブ」2021年度№3 聖学院みどり幼稚園だより-

「愛されて育つ」

先日の「お父さん・お母さんに感謝する会」には、大勢の保護者においでいただき、ありがとうございました。恥ずかしそうにしていたり、興奮していたりといろいろな子どもの姿がありましたが、どの子どもも「うれしい!」という気持ちの表れだったと思います。きっと、自分のためにお父さんやお母さんが幼稚園に来てくださるということが嬉しかったことでしょう。そして、こうした事で自分が大事にされていることを感じるのだと思います。

幼稚園では、子どもたちに「愛されていること」をいっぱい感じながら大きくなっていってほしいと願っています。おうちの方にも、教職員にも、そして何より神様に。それはなぜでしょう?もちろん、自己肯定感が育つなどと良く言われる事です。「自分はこれでいい。」とありのままの姿を受け入れる事で、前へ進んでいく力になるのです。これは生きていくための大切な力です。しかし、それだけではありません。自分が愛されていると知っている人は、他人にも優しくなれるのです。

今、私たちはコロナウィルスという今までに出会った事のない災いと戦っています。こんな時だからこそ、人と人が力を合わせることが求められています。しかし、アメリカではアジア系の人々が標的にされる事件が起こり恐怖を感じました。自分の生活が守られなくなった人々の吐け口となってしまった訳です。やはり、人は自分が満たされていないと、他者を攻撃しかねない弱い部分を持っているということです。

これから、子どもたちが大きくなっていく時代は、世界中のいろいろな人と関わり、地球人としてグローバルな視野を持つことが求められていくことでしょう。だからこそ、世界中の人が共に幸せであって欲しいと願います。こうした感染症や天災など、私たち人間の力ではどうにもならない事は起こり得る事です。そうした困難に出会う度に、人を憎んだり、暴力をふるったのでは解決しません。ワクチン接種という解決する策を、どこの国が多い、少ないと競っている時ではないのです。世界中の平和と幸福を思う時、これからの世界を担う子どもたちには、他人を受け入れ、自分も相手も活かしながら共に生きていかれる人になって欲しいと思います。そのためには、いっぱい愛される経験を通して、沢山の力を養って行って欲しいと思うのです。今、私たちにできる事は、子どもたちに沢山の愛を伝える事です。

主幹  本田 ゆかり
【聖学院みどり幼稚園だより 「緑のオリーブ」2021年度№3 2021年6月発行より】